電気工事士 1種(第一種電気工事士)の実技(技能)試験は2種と違い一筋縄ではいきません。
2種は正直複線図の丸暗記で行けるのですが、
1種の場合はちゃんと複線図を理解する必要があります。←大嘘
かといって、2種から複線図に慣れておく必要はなく(時間の無駄なので)
1種から始めれば十分です。
最初から、これいけるかなーと思っていた2種複線図暗記組の人たち
大丈夫です。
僕もそうでした。
勉強期間は2週間程でした。
少し遅かった気はしました。
その分大変でした。
電気工事士 1種「試験概要」について知りたい方は以下からどうぞ。
電気工事士 1種|合格発表・合格率・申し込み方法【試験情報全まとめ】
電気工事士 1種「筆記」(実技)の勉強方法やテキストなどについては以下からどうぞ。
【最短合格者】電気工事士 1種の勉強方法 | 過去問やテキスト(問題集・参考書)勉強時間など紹介

- 史上最速でビルメン5点セット(上位バージョン)を取得
- 一応ビル管と電験三種はあります
- 誰でも、どんな勉強にも使える勉強法を教えます
- 役に立つライフハックを伝授
- 自分はできない。と思っていても大丈夫!そんな人の味方です
電気工事士1種 実技の問題
出題形式
あらかじめ電気技術者試験センターから公表されているNo.1 ~ No.10の候補問題の中から、1問出題されます。
2種同様実技は最初から出る問題がわかったうえでやるんですが、大きな違いは丸暗記ではほぼ対応できないということです。
これを知ったときに結構受けるかも悩んだんですが、コツさえつかめれば大丈夫でした。
問題数
No.1 ~ No.10の候補問題の中から1問出題ですが、候補問題をすべて把握しておく必要はあります。
ヤマかけるのはお勧めしませんが、当たればでかいとは思います。
僕も過去の傾向からこれが出るんじゃないかとか推測していました。
一応全部何回かやりましたけどね。
候補問題
電気技術者試験センターのHPで確認してみてください。
正直簡単な問題と難しい問題というのに分かれています。
所謂当たりと外れですね。難しい問題に当たったときは理不尽ですが耐えましょう。
試験時間
実技 | |
---|---|
試験時間 | 60分 |
退出可能時間 | なし |
自分が早く作り終わっても退出はできません。
残りの時間は、人のを何となく眺めてなんか自分とえらいカタチが違うなと不安になるための時間です。
欠陥
上記のリンクを見ていただきたいのですが、
作品の欠陥の有無の判定結果に基づき、欠陥のない作品が合格です。
欠陥は一つも許されないので結構シビアです。
が、試験の性質上、受験者一人一人の作品の確認にそこまで時間をかけるわけにもいかないらしいので、
ちょっと被覆切れたとかなら見逃される(気づかない)こともあるみたいですね。
再試験
電気工事士2種の筆記試験に合格した人は実技試験が落ちて再チャレンジする際に際に次々回まで筆記試験が免除されます。
例えば上期で受けて、筆記のみ合格して実技で落ちてしまった人は、次の下期とその次の上期まで免除は有効です。
更に次(次々回の次)の下期は、次の下期とその次の上期を受けなかったとしても免除は有効にはなりません。
つまり2回(分)免除でどのタイミングで受けてもいいわけではなく、次と次の2回免除ということですね。
申請の際に必要になるのは受かった時の筆記試験の受験番号になります。
実技のみの受験料になるかどうか
これは残念ながらなりません。
学科試験に合格しているか免除されている場合に実技試験のみを受験する際も、全員一緒の受験料が必要です。
どうでもいい話ですが、再受験の際に筆記を受けたかったら理論的には受けられますが(普通の試験申し込みをもう一度する)、
合格点に達しなければちゃんと不合格になるので、無駄なリスクは負わないようにしましょう。
電気工事士 1種 実技に過去問はあるか?
電気工事士 1種 実技に過去問はあります。
試験自体が問題用紙の持ち帰りも可能ですので、電気技術者試験センターでも公表していますし、
各出版社からも解説付きで過去問集を販売しております。
ただし、実技の過去問と言っても電気技術者試験センターの公表しているものは詳細に書かれているわけではないので
次でその中でもお勧めするテキストを紹介しております。
電気工事士 1種 実技のおすすめテキスト
複線図丸暗記では対応できないのでテキストは必須になるかと思います。
第一種電気工事士実技試験 公表問題の合格解答
がいいです。
とりあえずのパターンを網羅しています。
ただし、運がよければ丸暗記でいける確率はあるっちゃあるのですが、
それでは博打になってしまうので、避けた方が無難でしょう。
ここ数年はひねってきてる印象がありました。
特に2023年の候補問題の一番は中々の外れ問題だったのではないでしょうか。
第一種電気工事士実技試験候補問題できた!
というのも買ったのですが、個人的に的外れというか、出ないような予想問題がかなり多かったです。
後は自分でこのパターン来るんじゃないかなと、
予想問題を作ってそれをやるのも大事ですね。
そんなことできんの?
って思うかもしれませんが、部材の配置を並び替えるだけなんで、
大丈夫、できますよ。
あとは2種でもお世話になった
日本エネルギー管理センター事務局さんの動画ですね。

やっぱりわかりやすかったです。
複線図
丸暗記ではなかなか難しいので、やり方を覚えましょう。
どのような配置になってもできるようになることが大事ですね。
理屈を覚えるというよりルールを覚える(これはこういうもの)
という感じで覚えていきました。
いずれ書こうと思っています(準備中)
電気工事士 1種 実技で使用した工具
電気工事士 2種でも使用した。
DK-28

に加えて。
- マーベル(MARVEL) ケーブルストリッパー MC-012 (CVV線やVVR線用)
- ベッセル(VESSEL) ワイヤーストリッパー 電気工事士実技試験対応 より線C 3000C 0.9/1.25/2/3.5/5.5mm2 (IV線 5.5SQ用)
- マーベル(MARVEL) ケーブルストリッパー MC-180(その他のより線用)
- フジ矢(Fujiya) ケーブルハンディカッター 240mm (KIPケーブル用)
- ベッセル(VESSEL) 電ドラボールプラス 220USB-P1(練習時の時短用)
- アネックス(ANEX) ラチェットドライバー 差替式 クイックボール72 No.397-D (本番の時短用)
- フジ矢 ライトニッパ 薄型・軽量 135mm MTN03-135 シルバー (シース剥いた処理用)
ほぼCVV線用に購入しました。IV線 5.5SQを切ってもいいかもしれません。
ハンドル握るだけで線むけます。
これはあまり使わない可能性がありますね。
マーベル(MARVEL) ケーブルストリッパー MC-180と似た用途で、圧倒的にMC-180の方が使い勝手がいいです。
せっかく買ったので、IV線 5.5SQ(一番太いより線)を剥くのに使ってました。
MC-180でも多分ギリギリ行けるんですけど、MC-180は安くもないし割れたりしないか不安だったので、太いのはこっちに任せてたって感じですね。
一番優先順位は低いかもです。
KIPケーブルを切るのに役に立ちます。
ペンチとかでも行けるみたいですが、KIPケーブルの被覆向きにも使える(甘噛みで挟んでケーブルを回転させる)のであった方が早いです。

当然本番では使えません。
贅沢かもですが、練習で完成させた後の解体用に買いました。
後に仕事などでも一番出番があるので、損はしませんね。

本番ではラチェットドライバーは使えます。
必須ではないですが、手首の動きだけで締まっていくので、正直めっちゃ時短になります。
必須ではないです。介在物とかきれいに切ったり(めっちゃきれいにする必要はないらしいのですが)、被覆の切りそこないを切ったり、何かと用途はありました。
こんなにいるの!?って思ったでしょうね。
ここまではいらないです(笑)
ただ僕は二度受験するくらいなら安い投資と思って、購入しました。
それくらい一度で終わらせたかったです。
そして、今後仕事で使う事も考えて全然あってもいい工具たちでした。
僕の仕事は電気工事士ではないんですが、今でもバリバリ使用しています。
もし予算がなく、金銭面の都合で削るなら。
電気工事士 1種 実技にあった方がいい工具
- マーベル(MARVEL) ケーブルストリッパー MC-012 (CVV線やVVR線用)
は確実に必要です。
特にCVV線は、フジ矢(Fujiya) ケーブルハンディカッター 240mm
要はワイヤーストリッパーでやりくりしようとしてました。
ただ何回やっても、どんだけ甘噛みしても傷ついてしまうんですよ。
2種の時も後ろから2番目の席でしたが、一番早くできたとおもいます。
なので不器用な方ではないとは思いますが、
練習でもできないのに、本番で焦って傷つけないようにできる自信がありませんでした。
そこで、これを購入してからは水を得た魚のようにミスすることもなく、かなりの時短ができました。
一番不安材料だった10番が安心材料にかわり、その10番が本番で本当に出てきたとき。
心の中でガッツボーズしていました。
これがなかったら落ちていたかもしれませんね。
左隣の人は時間切れになっていましたが、これがあれば間に合ってたと思います。
マーベル(MARVEL) ケーブルストリッパー MC-180 程の手軽さはないものの、絞るならこっちです。
電気工事士 1種 実技にできればあった方がいい工具
- フジ矢(Fujiya) ケーブルハンディカッター 240mm (KIPケーブル用)→ペンチでも一応可能
ペンチでも一応可能ですが、これも極力あったほうがいい気がします。
KIPケーブル(一番太く硬い線)はどの問題でも出てきます。
そのKIPを切断しやすいだけでなく、KIPの被覆剥きもやりやすいです。
刃を甘噛みしてクルクル回すだけなので。
先ほど挙げた一覧はスピードアップも望めますが、無くても大丈夫なものではあります。
代用としては
電気工事士 1種 実技で代用可能な工具
- ベッセル(VESSEL) ワイヤーストリッパー 電気工事士実技試験対応 より線C 3000C 0.9/1.25/2/3.5/5.5mm2 (IV線 5.5SQ用)→マーベル(MARVEL) ケーブルストリッパー MC-012で代用可能
- マーベル(MARVEL) ケーブルストリッパー MC-180(その他のより線用)→マーベル(MARVEL) ケーブルストリッパー MC-012で代用可能
- ベッセル(VESSEL) 電ドラボールプラス 220USB-P1 ( 練習時の時短用)→普通のドライバーで可能
- アネックス(ANEX) ラチェットドライバー 差替式 クイックボール72 No.397-D (本番の時短用)→普通のドライバーで可能
- フジ矢 ライトニッパ 薄型・軽量 135mm MTN03-135 シルバー (シース剥いた処理用)→ペンチで代用可能
しかし、これらを揃えたおかげで周りだけでなく、
見るからに電気工事士本職の人より早く終えることができました。
用意周到だったのもあったと思います。
時間が無いながらも4周は回しましたから。
電気工事士 1種 実技に使用した実技キット
いくつかの会社が出しているので迷うところだとは思うんですが、
モズライトシリーズがコスパともにとてもよかったです。
モズライトシリーズ
もし誰かに質問したかったり、実技の面で不安があるなら、一種で利用させていただいた、
モズライトシリーズがとてもよかったです。
2種のセットを持っている人用ですので、気を付けてください。
このシリーズの何がいいかといいますと、わからないところをLINEで写真を送ったり質問ができる点ですね。
レスポンスも結構早いです。
これさえあれば講習は必要ないです。
1種の実技では終盤まで独学でやって、終盤で利用させていただいたのですが、
疑問に思っていたことが晴れたので、とても有用だったように思います。
周りに教えてもらえる環境がなかったため、これは非常に心強かったです。
工具での不安とか、こんなことまで教えてくれるんだーって不思議な感覚でした。
AIじゃなく人がわざわざ自分のために相手してれているんだなーと、
コミュ障の僕は対面じゃなく、なおかつコミュニケーション取れている感覚がうれしかったですね(笑)
問い合わせでも電話よりメール派なので。
こちらを買ってもハンドブックは工具の方についてくるので、特に問題はないです。
合格クリップはなくなりますが、個別で買ってもそんなに高いものでもないですね。
ミニクリップのもう少し大きいのでもいいと思います。
一応注意点
実は1種の器具は大は小を兼ねていないので、2種にしかない器具もいくつかあります。
つまり1種だけ対応した器具を買う(2種の器具を持っていることを前提とした器具類を買う)と足りなくなる
ここを見る人は同時or複数受験を考えている方もいるかもしれないので一応書いておきます。
腰袋
腰袋はあってもいいんじゃないかと思います。
もしかして100均で売ってるかもしれないですね。
適当に布を縫って腰から下げる袋を使ってもいいかもしれないです。
試験一回分(40分ぶん)の耐久性は必要です(笑)
というのも試験本番の机の上がめちゃくちゃ狭いので、もう使わなくなった工具はどこかに置いときたいんですが、
腰袋があれば、そこにすっと入れればいいだけなので、どこに置くかをいちいち考えなくてもいいですから。
最悪また必要になったときに取り出せますしね。
定規
100均でスチール定規も買いました。
僕は貼ってはがせるタイプのテープを持っていたので、それを定規の端に貼って
定規を机の一番手前に貼っていましたね(流石にそれくらいのスペースはありました)
2種の時は更に真ん中に合計3点貼ってたんですが、試験終了後しっかり貼りついてしまって簡単にはがせなくて焦りました(笑)
反省を活かして、1種の時に2点にしたら十分でした。
マスキングテープやセロハンテープなどをくるっと巻いて両面にして貼っても十分だと思います。
使い勝手は最高でした。
正味線の長さはアバウトでも特に問題ないので、必要にして十分でした。
裏ワザ
安全クリップも、2本など本数が少ないと輪っかが大きすぎて、
線同士がまとまらない時があります。
そんな時は、100均のミニのダブルクリップが非常に役に立ちました。
結束バンドやマスキングテープなどを使用してもいいと聞いたので、
僕も練習でそれらを試したんですが、どうにも使い勝手が悪いので(やってみたらすぐわかると思います。)
色々探した結果、これに落ち着きました。
これのいいところは線が2本だと安全クリップをつかっても輪がブカブカになるんですが、
線が2本でも止められることです。
多分持って行ってたのは僕だけでしたが、僕は使っても何も言われなかったので、問題なかったです。
電気工事士 1種 実技の勉強方法
購入したテキストと、YouTubeの解説動画で十分だと思いますので、それを見て繰り返し練習しましょう
候補問題10題をきちんと2周すると、弱いところが浮き彫りになってきます。(覚えられなかったらメモかなんかするといいと思います)
あとは自信がない候補問題や、弱い箇所を重点的に練習しましたね。
また1周して、それでも自信がない候補問題や、弱い箇所を重点的に練習しましたね。
電気工事士 1種 実技の勉強時間
いろんなところを見た結果、大体以下の感じです。
電気工事士 1種 実技の勉強時間の目安
- 50時間(4~5周くらいでしょうか)
- 3周
- 3回
- 6周
- 3回位
- 2〜3周の施工を目安に
- 2〜3周を目安
- 複線図20周、課題3周で100時間
人それぞれですね。
一回やればいいという人もいれば、何回やっても不安な人もいます。
僕は電気工事士 1種(実技)は2週間前くらいに取り掛かりました。
時間というより、周回を意識して、
3周はできたら理想ですね。
僕は3周+αくらいです。
実際の試験について
席ガチャが存在する
電気工事士の実技試験には席ガチャというものが存在します。
要は席によって、作業のやりやすさとやりにくさが決まってくるシステムです(笑)
試験会場によるのかもしれないですが,少なくとも僕の試験会場ではそうでした。
3人掛けほどの長机があって、両端に2人(端に一人ずつ、真ん中が空く)
その前の席は真ん中に1人(両端が空く)
それが交互に並んでいるといった感じです
イメージできますか?
当然両端が空いている一人の席が圧倒的に有利です(笑)
こんなんしちゃダメですよ。平等にしてくださいよ。
3人掛けといっても、工具置いてたら左の人とは余裕で競るほど広くはありません。
ハズレは右利きの人の場合は右端の席
左利きの人の場合は左端の席って感じですかね。
当然僕はマーフィーの法則の使い手ですので、一種も二種も実技試験の席は右端でした(もち右利き)
そして作品を乗せる厚紙があるのですが、無茶苦茶小さいです。
ほんで、シーソーですか?ってくらい反ってます。
反りは直しましょう。それでも反ります。
まだ机が広ければいいのですが,兵庫の机はほぼ奥行きがなく、
厚紙より奥行きがほんの少しあるくらいで、工具はおろか、何かを置くスペースも無く、机も無茶苦茶狭かったです。
これらも会場差はあるかもしれませんが、
以上のことに気を付けて試験に臨みましょう。
ごみの処理
一応ごみ用の袋も入っているのですが、
2種の時は何も考えずに、配布された部材が入っていた段ボールにポイポイ捨てていきました。
何はなくともスピード重視だと。
試験が終了した後、(その甲斐あってか、後ろから2番目くらいの方の席でパッと見た感じおそらく最初に終わりました)
「あれ、なんかみんな袋にいれてるな」←当たり前
と思い、試験管も人間ですから、こんな些細なことでムカつかれて落とされることもあったりして。
なんていらん考えが芽生えてきて、泣く泣く焦って袋に詰めなおしました。
小さくなっていたり、バラバラなのでむちゃくちゃめんどくさかったです。
なので、段ボールはごみ箱にしていいんですけど、袋の口を開けて段ボールにおいて、
ある程度のものは袋に入れていきましょう。
この試験だけは別物
ちなみに1種と2種の実技は
数々の試験を受けてきましたが、群を抜いて緊張しました。
2種については序盤に受けたものなので、まだ試験慣れしてないのもあったのかなー。
なんて思っていましたが、
一年後の1種の時にはにある程度の試験慣れもしたつもりでいたんですが、
えげつないほど緊張しましたwwww
ってことは実技だけはやっぱり別物というか、どれだけ慣れても緊張はするんですね。
受ける前は、あれだけやったしなーって思うんですよ。
だけどいざ始まってみると本当に手が震えるような、
途中何回か大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせないといけないような
そんな状況でしたね。
これって個人差あるんでしょうかね??
僕だけなのかなー。
2種の時は後ろの人もフーフー言いながら落ち着かせながらやってましたね。
ものすごく緊張はすると思うので、みんなそうなんだと思って臨みましょう。