ここでは科目免除とは何かということと、免除した方がいいかどうかが書かれています。
消防設備士には、1類から7類(+特類)まであるんですが、
試験範囲は何科目かに分かれています。
ここでは度々議論に上がる、
消防設備士の科目を免除しない方がいいか。免除した方がいいかどうかについて、
僕が完全に結論を出します。
消防設備士ごと|免除早見表は下記のリンクからどうぞ。

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消防設備士の科目免除とは
消防設備士の科目をざっくり分けると
消防設備士の科目
- 消防関係法令
・法令共通(すべての類)
・法令類別(それぞれの類、独自の法令) - 基礎的知識
・機械基礎(1.2.3.5.6類)
・電気基礎(1.2.3.4.7類) - 構造機能等
・構造機能(機械)(1.2.3.5.6類)
・構造機能(電気)(1.2.3.4.7類)
・構造機能(規格)
に分かれています。
この内免除できるのは
免除できる科目
- 法令共通 (全ての類/内容共通)
- 機械基礎 (1.2.3.5.6類/内容共通だが、1.2.3類のみ「水理」が範囲に含まれる)
- 電気基礎 (1.2.3.4.7類/内容共通)
- 構造機能(電気)(1.2.3.4.7類/内容それぞれの類別)
なんですが、(※構造機能の機械は免除できません)
科目免除とは、要は勉強範囲が被る科目は、一度合格したら次から免除してあげますよ(もう受けなくていいよ)
って制度ですね。
例えば甲種1類に受かったとしたら、ほかの類で法令共通を受けるか受けないかを選択することができます。
これはあくまで一つの例なので、結構免状できる場合もあります。
は?科目免除しない選択肢ある?
いやいや、そんなもんしたらええがな!
慣れていない人はたいていそう思います。
ここに落とし穴があります。
これ、ただ単に受けなくてもいいよってことでもないんです。
科目免除された分は、科目免除できない科目の配点が相対的に高くなります。
いわゆる諸刃の剣なのです。
これが科目免除をするべきかどうかの議論を生み、ややこしくさせてるんですよね。
免除をするかどうか
消防設備士免除するかしないか問題について僕の結論
消防設備士免除するかしないか結論
- 法令共通 確実にしない
- 電気基礎 免除する(得意ならしない)
- 機械基礎 免除する(得意ならしない)
どこが結論やねんって声が聞こえてきそうですが、
以下に僕の見解を述べます。
法令共通
確実に法令共通は免除しない方がいいです。
ここは異論は認めません(笑)
公論出版のテキストをやっておけばまず半分以上は全然取れますし、
法令共通は他の類でも全てあるので、受験時は確実に得点源になります。
特に全類取得を目指す方は免除しない方がいいです。
youtubeでの電験先生の法令共通の授業が分かりやすく、よかったです。
黒板の内容はノートなどに板書しましょう。
私はこのような類の塾とかセミナーっぽい雰囲気が苦手だったのですが(笑)
私の意に反して分かりやすかったです。
甲種4類を勉強していた時も電験先生には大変お世話になりました。
公論本と合わせてみるとより理解が深まると思います。
問題数が多くなる分(減らない分)試験全体の配点がマイルドになる利点もあります。
例えば乙7は電気工事士や消防設備士の免除を使うと受けるのはたった10問でよくなります。
しかし足切りの回避は
法令免除ありだと、法令類別は計4問中2問の正解
免除なしだと、法令は計10問中4問です
そして試験全体の合格点は
法令免除ありだと、計10問中6問正解で合格なのが
法令免除なしだと、15問中9問正解で合格と
全体の配点もマイルドになるので、法令共通くらいは受けたほうがいいんじゃないかなーと個人的には思いますね。
電気基礎
次に電気基礎についてですが、免除することをおすすめします。
ただし判断に難しいことがあるのはあります。
僕は甲種2類の受験申請を楽をしようと思って、電子申請をしてしまい、
何も考えずにポチポチしてミスってしまいました。
電子申請では電気基礎は免除できないことを知らなかったのです。
結局最後の最後(2類は特類除く最後に受けました)で免除し続けてきた電気を受ける羽目になってしまったのですが ←完全に自分のせい
その時の試験の感触として、得点源になってしまったのは間違いないと思うんですよ。
今までの他の類は電気は受けなくてよかったと確実に言えるのですが、
2類ではなんだかんだ得点源になってしまったのは皮肉なものですね。
点数をみたら電気基礎を免除してもギリギリ受かってはいるんですけど、
受けた直後は正直電気を踏まえても落ちたと思いました。
申請のミスに気づいたとき、受験料ドブに捨てて、また書類で電気免除で願書出すか迷ったのですが、
受験まで少し期間もあったため渋々受けることを決めました。
しかし、公論本(4類)の電気の項目を見たときに、自分はなんてミスをしてしまったんだとホントに後悔しました。
たった4問しか出ないのに範囲広すぎです。
だって電気工事士の試験ですら計算を避けてきたんですから。
僕は2類の受験時も、2回(約一か月間)風邪ひいたり、
年末年始ということもあり結局勉強時間がまともに取れなかったのですが、
以前1類と3類を受けた時はもっと時間がなかったので、勉強時間が足りなさそうなときは迷わず免除して下さい。
結果論ですが、2類もなんだかんだ免除してても受かってたのも事実なので(点数は低くなったと思いますが)免除しても問題ないかと思います。
その分他の勉強時間にあてられますしね。
4類と7類は電気の占める範囲が他より多くなるので、より免除するほうが良いかと思います。
もし受けるなら4類の公論出版のテキスト、電気の項目は必須です。
※なんと!1類も公論本が出ました!これは必須です!ウラヤマシイ
なんだかんだ電気基礎も公論本頼みにはなるので、
ある意味では慣れたら下記の機械基礎と同じように得点源になるのかもしれないですね。
免除すると構造機能の電気も免除され、ほかの構造機能の配点が高くなってしまうので注意は必要です。
ただホント、基本的には受けなくていいと思います。
機械基礎
最後に機械基礎ですが免除できるのならしたほうがいいです。
冒頭に要注意と書いたように、実はこいつだけ同じ科目でも少し性質が違います。
甲1に受かると甲2.3は機械基礎を免除できるんですが、
甲5と乙6にも機械基礎はあり、
甲5は強制的に機械は受けさせられます。
乙6は甲5を取った後だけ機械基礎を免除できます。
どの類も機械基礎を免除した場合、構造機能の機械は免除されないので、配点が高くなるリスクを減らせるので僕は免除してもいいと思います。
ちなみに2類から先に取った場合、1類と3類
3類から先に取った場合、1類と2類の機械が免除できます。
一番効率がいいのは1類から取得して2類と3類の機械を免除
甲5を取得して乙6の機械を免除
ですかね。
ただ、乙6より甲5を優先して取る人はあまりいないような気はしますので、
結局残る機械基礎は2類と3類になる人が多いのではないでしょうか。
その頃には得点源になってしまっている可能性は結構ありますね。
正直僕は3類受験時は免状がまだなく、甲5よりも乙6を先に受けました。
残る機械基礎は甲2しかなく得点源になってしまったので、ここで免除を推奨しながらも甲2では機械基礎を受けました。(免除を理解してなかったり、願書申請時のミスもあったりして複雑なのですが)
文系が理系科目を受けるメンタル
文系の皆さんなら分かってもらえると思うのですが、
最初受けたときは機械基礎が嫌で嫌で仕方ありませんでした。(電気基礎の時もそうでした)
基礎なんて全然大した事ないやろなんてツッコミは無しでお願いします。
なんのための文系だと思ってるんですか(笑)
ただやっていくうちに得点源になってしまいました。
パターンがある程度決まってくるんですよね。
電気基礎もそうなのかもしれないけど。
1類に受かった時に、
「よっしゃ!これでもう機械やらなくていいぞ!」
って思ったんです。
その時は3類は1類の合格発表前に受けてたので、願書には絶対間に合わなかったので免除はできず
その時3類受かるかはわからなかったけど、機械を免除できても残るはもう2類だけだったんです。
やっていくうちに機械も割に点数が伸びていって(想像もしない事でしたが)
結局5類も再受験で、機械は満点取れましたし、
そこまでいくと、なんかさすがに慣れてきたというか、
まあ一応得点源にはなるのかってところまではいってたんですよ。
どの道、もし消防設備士全類を目指すなら必ず通る道です。
1類を目指す方でも、6類の公論本は購入しておきましょう。
機械基礎の部分は必ず役に立つはずです。
もっとも1類は加えて「水理」という範囲もあるので、一筋縄ではいかないのではありますが。
※公論本1類出たどー!
全類をもし狙うなら、機械はどれだけ避けても2回は受けなきゃいけないので、
後2.3回ついでにやってまうかーって思えるかどうかですね。
短期でケリをつけたいなら、僕みたいに1類(又は2類、3類)の結果が出る前に他の1〜3類を受けなきゃいけない事もあるかもしれないですしね。